修了生インタビュー

  • 斉藤卓也
  • 2022年9月現在
    文部科学省 科学技術・学術政策局 人材政策課長

新たな知、多様な仲間との出会いの場

海外勤務中、東大にEMPが出来たという記事を見て、ぜひ通いたいと思いました。帰国後、文科省の予算や政策評価、総合調整等を担当して、ますます幅広い知識や、今までとは違う深い洞察が必要だと考え始めていました。

そんな時、国交省の知り合いがEMPに通っており、他省庁からも参加者がいるが文科省はいないと聞きました。東大の良質なプログラムに、大学を担当する文科省が参加できないのは大きな損失だと考えました。そこで文科省の人事課に東大に素晴らしいプログラムがあるので受講生を派遣すべきだと提案しました。

しばらくして「斉藤の言う事はわかった。文科省からも派遣することにする」と聞いて喜びました。「急なことなので、斉藤お前行かないかと」言われたのは幸運でした。

私は長年科学技術政策を担当しており、講義には今まで私が関わった分野もかなり含まれていました。講師が説明する技術的な中身に対し、様々な背景を持つ受講生から、幅広く鋭い質問があり、その分野に関する理解や社会における位置づけが今まで以上に理解できたことがとても大きな収穫でした。例えば、民間企業の受講生とは、その技術開発の経済合理性、投資を得るための条件などのやりとりがあり、医師の受講生から、その技術の実用化に生命倫理の観点から質問があり、他省庁からの受講生から、それぞれの省庁の関連事業との連携の必要性について質問があるという具合です。

私は理系出身で、理系中心の仕事をしてきたので、土地勘のない哲学や経済や歴史などの人文社会系の講義にも大いに刺激を受けました。EMPの前後で自分が変わったのは、圧倒的に本を読む時間が増えたことと、ジャンルが格段に拡大したことです(今も頻繁に子供を連れて図書館に通っています)。

加えて、多様な専門分野と個性を持った向学心がある仲間たちとの出会いも大きな収穫でした。講義の空き時間、飲み会などで、仕事や政治経済など様々なテーマについて大いに議論しました。修了後も集まる機会があり、素晴らしい人間関係が続いています(コロナで難しくなったのが残念)。

また、大学という場所が、幅広い応用につながる多様な研究開発が行われる知の拠点であり、とても重要な場所であることを、身をもって感じることができました。様々な社会人が集い、多様な知を媒介に、大いに議論し成長していくという場も目の当たりにして、社会における大学の役割、社会に貢献する強みについて認識でき、文科省で仕事をしている者としては、大きな収穫でした。この考えは、その後の行政官としての仕事にも大きな影響があり、地方大学に出向し、運営に関わった際に特に役に立ちました。

EMPを修了して、親元の人事課に受講生の継続派遣を提案してきました。私の親元への大きな貢献は、優秀な後輩たちがEMPを受講する機会を切り開いたことであり、長い目で見ると組織に大きな影響を与えると信じています。


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